歯科医師の仕事内容
歯科医師は、虫歯や歯周病の予防、治療、歯列矯正など口腔内における健康の管理を専門医です。
歯以外の口腔や顎、顔面なども歯科医師の仕事に含まれます。
なお、治療だけでなく、歯磨きの指導や健康診断を通して病気の予防に努める役割も担っています。
学校や施設で歯の健康管理を行ったり、保健所や国の行政機関で公衆衛生関係の仕事に携わることもあります。
また近年では、高齢化の進行により、加齢に伴う歯や口の病気が多くみられるようになり、高齢者の中には歯科への通院が困難な人が多く、自宅や老人ホームに歯科医師が出向く、「訪問診療」が増えています。
訪問診療を手がける歯科医は、患者や介護施設を定期的に訪れて診療を行うほか、口のセルフケアや、口を正しく動かすリハビリテーションの指導も行っています。
そして、口の中の怪我やがんなどで手術が必要な場合には、麻酔医などとチームを組んで治療にあたることもあります。
歯科医師の就職先
2016年に厚生労働省が発表した「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、歯科医師の約85%は歯科診療所で就労しています。
さらにその85%の内訳をみると、57%が「開業医」で、28%が「勤務医」という割合になっています。
多くの歯科医は開業医として、自分のクリニックを経営しています。そのほか、クリニックでの診療を主に行いながら、警察に協力して遺体の身元確認を手伝う「警察歯科医」や、企業の歯科検診や歯の健康に関する指導を担う「産業歯科医」などもいる。
歯科医師の将来性
東京や大阪近郊などの都市部では、開業医が集中しているおり、顧客争奪戦が激化していますが、歯の病気は増加傾向にあり、歯科医としてのニーズは高まっています。
また、今後は高齢化社会への対応(入れ歯や歯周病、オーラルケアなど)、矯正歯科や口腔外科、小児歯科、美容歯科などの専門性や新技術対応で、得意分野をアピールすることで、十分に将来性が見込める職業であると言えるでしょう。
これからの時代に、歯科医師として成功するためには、治療の専門化で差別化を図る必要があります。
歯科医師になるには?
歯科大学や大学の歯学部の6年間の教育を受けて卒業し、歯科医師国家試験に合格しなければなりません。
そして、さらに、国家試験合格後は1年以上の臨床研修が必修となっています。
また、近年の国家試験の合格率は60〜70%台となっています。
2020年4月現在、歯科医師を目指せる大学は全国に27大学・29学部あります。
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