出典:「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」(厚生労働省)
歯科医師の就職先
診療所(クリニック)や病院、公務員、民間企業など就職先は様々です。
診療所(クリニック)
街の診療所で、歯の診断や治療、矯正をする仕事です。
歯科医師免許を持つ方の約86%が、診療所に勤務しています。
病院
歯学部のある大学では附属病院を持っており、1年の臨床研修を終えたのち、そのまま系列病院に就職するケースがあります。
歯科医師免許を持つ方の約11%が、病院に勤務しています。
公務員
公務員試験に合格し、公務員の歯科医師として公立病院で勤務するケースや厚生労働省管轄の医系技官として働くケース、自衛隊の歯科医官として働くケースなどがあります。
民間企業
診療所や病院で使用される機器を開発製造しているメーカーや製薬会社などで勤務するケースがあります。
いずれも、募集は少なく就職は難関とされています。
歯科医師の給与と年収
出典元:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)・「平成30年分民間給与実態統計調査」(国税庁)
歯科医師の初任給は?
歯科医師免許を取得後、1年以上の臨床研修を経て、ようやく歯科医師として働くことができます。
臨床研修期間中は、研修施設の指定を受けた病院・診療所に臨床研修医として勤務することになりますが、その間の給料はわずか月収12万円~15万円と言われています。
平均的な大学卒の初任給は約20.6万円なので、平均より低く、この期間の生活費の工面は事前に考えておく必要があります。
歯科医師の年収は?
歯科医師の平均年収は、約848万円です。
日本の給与所得者の年間の平均は約440.7万円なので、平均と比べて高額と言えます。
しかし、勤務医と開業医では収入は大きく異なり、人によって収入は大きく異なります。
勤務医は、固定給+インセンティブとなるため、自身の診療による売り上げが年収に大きく影響します。
開業医は、技術力に加え、経営者としての能力も年収に大きく関わってきます。また、新規開業するために必要な資金は、4,000万円~5,000万円と言われており、元手となる資金が必要となります。